首都圏災害対応×医薬品物流の
効率化を実現する
大規模高機能物流センター TBCダイナベース
東京都指定の災害時広域輸送基地「京浜トラックターミナル」内にある「TBCダイナベース」は、最先端技術を導入した医療用医薬品物流センターです。高機能なシステムに基づいて医薬品のロケーション(保管位置)をコンピュータで完全に管理することにより、医薬品の保管場所を共有する医薬品卸の共同物流・配送センターとして、国内で初めて東京都から許可を取得しました。また、最新鋭のロボットの積極的な導入による自動化の徹底、物流の飛躍的な効率化など、医薬品物流のイノベーションに挑戦しています。
TBCダイナベースは
災害対策と自動化の
究極の形です。
東京都の防災施設や災害拠点病院、羽田空港にきわめて近い距離にあり、東京都指定の災害時広域輸送基地に位置しています。
環状七号線内唯一の医療用医薬品物流センターであり、首都圏直下型地震が発生した場合など、災害時の医薬品配送拠点の役割も担います。
同じ環状七号線の内側にある「TBC WILL品川」と役割分担し、首都圏の災害対策を万全なものにしていきます。
首都圏災害への対応
環状7号線の内側に位置し、基幹的広域防災拠点「有明の丘」も近いことから、首都直下型地震等の災害時においても迅速かつ円滑な医薬品供給が可能です。建物だけでなく、併設するランプウェイ(傾斜路)にも免震構造を採用、また、大型の自家発電装置(5,000kVA)を備え、有事の際にも72時間フル稼働可能となっています。
センター内の物流サーバー、設備制御、通信設備などには無停電装置を装着し、自家発電切り替え時に発生する瞬電にも対処しています。
世界最高水準の自動化技術
少子高齢化による労働人口の減少や大規模災害に備え、当社はかねてより物流センターの自動化を進めてきました。2014年に稼動したTBC埼玉に商品のピッキング作業を行うロボットを導入し、それ以降も自動化技術の導入を推し進め、TBCダイナベースにおけるピッキングの自動化率は95%を達成しています。さらに従来の物流センターで達成している99.99999%を上回る出荷精度を実現しています。
自動倉庫やピッキングロボットのほか、高機能のソーター(自動仕分け)システムを備えたコンベアーなど最新鋭の設備を備え、業務効率化を推し進めています。
共同物流の実現
医薬品はトレーサビリティの徹底が必須であることから、従来、複数の医薬品卸会社が同一倉庫内で商品を管理する場合には明確な区分が必要でした。当社は自動倉庫内のロケーションをコンピュータで完全に管理することで、国内で初めて医薬品卸の共同物流・配送センターとして東京都より許可を取得しました。現在、酒井薬品株式会社との共同物流を実施しています。
正確性、ロット管理、継続性を追求
最先端のロボット技術をはじめ、高度なマテハン※設備によって驚異的な出荷精度を誇り、
お得意先の業務効率化に大きく貢献する配送体制を構築しております。
※マテリアルハンドリング…工程全体の効率的な管理
ロボットピッキング自動化率
95%
TBCダイナベースでは34台のロボットを導入。ロボットによるピースピッキング率は95%達成しています。
出荷精度
99.99999%
(セブンナイン)
最先端技術を導入することで正確性を追求し、出荷精度99.99999%(セブン9)を達成しています。
お得意先の業務効率化
ノー検品
高い出荷精度に基づき納品時の検品を省略できる「ノー検品システム」を推進。はがすと文字が浮き出る封緘(ふうかん)テープで、納品までの未開封を担保します。
保冷庫
冷所での取り扱いが必要な商品は、自動倉庫を導入した保冷庫に保管。庫内温度をモニタリングできるシステムを導入し、徹底した温度管理を行っています。
センター直納便
発注から納品までのリードタイムを短縮するため、センターからの直納便(営業所を経由せずに納品すること)を積極的に推進しています。
医薬品の計画配送
在庫を一元管理する薬局本部システム『ミザル』の自動発注機能と連動した計画配送で、配送の効率化を進めています。
人と環境に優しい、次世代型物流施設
TBCダイナベースは大型高機能物流センターの責務として、
品質管理、セキュリティ強化、環境負荷低減などに積極的に取り組んでいます。
GDPガイドラインに準拠した
物流体制の確立
入出荷口にドックシェルターを完備し、外気の影響を抑え、異物の混入を防止しています。また、倉庫内の各所に温度ロガーを設置し、温度逸脱があれば24時間発報する仕組みが導入されています。その他防鳥ネット、捕虫器の設置などGDP(Good Distribution Practices)ガイドラインに完全に準拠した品質環境を整備しています。
環境負荷低減
夜間電力によるロボットピッキングの活用やBEMS(ビルエネルギー管理システム)の導入などでエネルギー消費量の削減にも努めています。
トラック予約受付サービス
クラウド型のバース管理システムを活用したトラック予約サービスを導入することで、ドライバーの待機時間「0」を実現。荷受け作業の効率化とドライバーの負担軽減を図っています。