スペシャリティ製品の患者宅配送サービス「L1MON」(リムオン)開始のお知らせ
~患者様の治療・医療アクセス向上への貢献と負担軽減への取り組み~

この度、東邦ホールディングス株式会社(本社:東京都、代表取締役 CEO 兼 CFO 枝廣 弘巳、以下「東邦ホールディングス」)は、スペシャリティ製品における患者宅配送サービス「L1MON」(リムオン、以下「本サービス」といいます)を構築し、患者様ご自宅への薬剤配送(ラストワンマイル)を開始しますので、下記のとおりお知らせいたします。

1.背景および目的
東邦ホールディングスは、医療・健康・介護分野に携わる企業集団として、「全ては健康を願う人々のために」のコーポレート・スローガンの下、医薬品卸売、調剤薬局、医薬品製造販売、顧客支援システムの開発・提供等の事業を展開するとともに、地域医療連携や在宅・介護分野への取り組みを積極的に推進しています。
国内医薬品市場においては、スペシャリティ製品をはじめとした厳格な温度管理を要する医薬品等の拡大が予測されており、当社グループは、それらの取り扱いを通じて、国内の医薬品流通において必要不可欠とされる確固たるポジショニングを確立することを目指しています。
また、オンライン診療、オンライン服薬指導、電子処方箋等が開始され、医薬品業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中、厳格な温度管理が必要なスペシャリティ医薬品の処方機会が増加し、患者様の薬剤管理・医療アクセス向上の為のラストワンマイル(患者宅配送)が求められています。
このような課題を解決すべく、当社グループはスペシャリティ製品の患者宅配送サービス「L1MON」(リムオン)を構築いたしました。本サービスは佐川急便株式会社が提供する定温輸送BOXと配送網を活用し、スペシャリティ製品の患者様宅までの配送管理を実現するサービスです。「L1MON」の提供を通じて、当社グループはスペシャリティ医薬品を必要とする患者様のQOL(Quality of Life)向上に貢献するとともに、より質の高い医薬品流通の実現に尽力してまいります。

2.本サービスの概要
≪L1MON(リムオン)≫

ラストワンマイル(Last 1 Mile)を叶え、治療をサポートするオンライン(ONLINE)でも申し込み可能なサービスです。 症状等により処方されたスペシャリティ製品を自力で持ち帰れない患者様に対し、佐川急便株式会社が提供する定温輸送BOXと配送網を活用して配送します。

3.対象製品

本サービスの対象薬剤第一弾として、アルジェニクスジャパン株式会社『ヒフデュラ配合皮下注』の患者様宅への配送を2025年5月より開始いたします。ヒフデュラ配合皮下注は、全身型重症筋無力症(ステロイド剤又はステロイド剤以外の免疫抑制剤が十分に奏効しない場合に限る)※1、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎※2を効能効果としている薬剤です。治療を受けている患者様の中には自力での歩行が困難な方もおり、薬剤の持ち帰りが大きな負担となっています。 本サービスはヒフデュラで治療をされる患者様の薬剤の持ち帰りの負担を軽減し、安心して治療に専念いただける環境を提供できるものと確信しています。

当社グループはマイナ保険証の普及や電子処方箋の導入、オンライン診療・オンライン服薬指導の進展など将来的な医療環境の変化への対応を見据え、本サービスの社会実装を進めてまいりました。本サービスが患者様の医療アクセス向上に繋がるよう、本サービスの対象エリアを順次拡大し、更なる進化と普及活動に努めてまいります。

※1 重症筋無力症(Myasthenia Gravis:MG)=IgG抗体が神経と筋肉の間の伝達に損傷を与え、重度の筋力低下を引き起こし、患者様の生活に重大な影響を及ぼすこともある希少神経筋疾患です。
※2慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(Chronic Inflammatory Demyelinating Polyneuropathy:CIDP)=末梢神経に損傷を与える希少神経疾患です。抗体によって引き起こされる可能性があり、手足に進行性の筋力低下や感覚消失が生じて、患者様の身体機能が著しく損なわれます。