高度管理医療機器の適正流通在庫管理オペレーション検証開始のお知らせ

東邦ホールディングス株式会社(本社:東京都、代表取締役CEO:有働 敦)は、医薬品卸事業完全子会社の東邦薬品株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:馬田 明、以下「東邦薬品」)が新規に高度管理医療機器の適正流通在庫管理オペレーションの検証を開始することをお知らせいたします。

1.高度管理医療機器に最適な流通在庫管理が求められる背景

昨今、本邦でも高度管理医療機器の使用が増えつつあり、今後更に増加する事が予測されています。新規に国内に導入される高度管理医療機器の流通においては、限られた納入施設への安定的な供給や、ロット逆転・廃棄損のリスクの軽減が重要視されており、全国的に適正な流通在庫量を維持しつつも消化の偏在に対応できる高度な物流管理オペレーションが求められています。

2.高度管理医療機器の適正流通在庫管理オペレーションについて

東邦薬品では当社グループ内企業が開発した物流基幹システムを全ての医薬品卸売事業子会社に採用する「単一物流基幹システム」を構築しております。それにより日本全域において製品を備蓄している拠点間での製品移送をスムーズに行う事ができます。この機能により小ロットサイズ製品や使用期限の短い医薬品の消化偏在を円滑に解消することができます。また、適正な流通在庫量の範疇で欠品を回避できるため、期限切れ廃棄損のリスク低減にもつながります。更に緊急を要する注文においても、自動化率95%の「TBCダイナベース」(東京都大田区)を始めとした高機能物流センターより、高い出荷精度で正確に医療機関へ製品を供給する事が可能です。

このたび、そのような当社グループの高度な物流機能を活用し、重症肺疾患に対する低侵襲治療の世界的リーダーである医療機器販売会社のPulmonx Japan株式会社と共に、同社製品の円滑な移送の検証を行うこととなりました。この取り組みは関東エリアを中心に実施し、限られた施設に納品される高度管理医療機器の卸流通においても消化偏在を円滑に解消できることを検証してまいります。

小ロットサイズ生産の製品や使用期限が短く期限切れ廃棄損が心配される様な医療機器においても、当社グループの「単一物流基幹システム」による円滑で最適な流通在庫管理を行い、医療機器メーカー様の生産・輸入計画に貢献できるよう取り組んでまいります。