東海および東北エリアにおける物流センター新設に関するお知らせ
東邦ホールディングス株式会社(本社:東京都、代表取締役 社長執行役員CEO:枝廣 弘巳)は、東海エリアにおける医療用医薬品等の高機能な物流拠点として、愛知県小牧市に「TBC東海」を構築しますので、お知らせいたします。また、東北エリアでの物流拠点の新設についても併せてお知らせいたします。
1.物流センター新設の背景と目的
当社グループは、医薬品を安定供給するという社会的使命に対し、たゆまぬ創意工夫で確立した高品質な物流により医療提供体制の維持に貢献し、社会から必要とされる企業であり続けることを目指しています。 昨今の創薬モダリティの多様化と医薬品の需要増加に持続的に対応し、物流ネットワークをさらに強靭なものとするべく、この度「TBC東海」を新設いたします。既存の「TBCダイナベース」および「TBC阪神」と連携し、供給エリアと供給量の再編を図ることで、東名阪の3大都市圏における医薬品の迅速かつ安定的な供給体制をより盤石なものとします。同時に、営業所を含めた物流網の最適化により営業所の在庫や配送業務等の負担を大幅に軽減するとともに、商物分離を一層推進することで、営業担当者がより医療現場での情報提供に注力できる環境を創出します。本センターの稼働は営業と物流の抜本的な改革を達成し、医薬品卸売事業の競争優位性の確立に直結するものと確信しています。 さらに、東北地方にも物流拠点の新設を構想しており、全国の主要都市圏に物流拠点を配置することで、より強靭な医薬品供給体制を構築してまいります。
2.TBC東海について
(1)「TBC東海」の概要
① 所在地:愛知県小牧市多気中町391-1
② 延床面積:7,840坪(25,875平方メートル)
③ 設備投資額:総額約50億円(概算)
④ 竣工時期:2027年2月
⑤ 稼働時期:2027年度内
⑥ 取扱品目数:25,000品目
⑦ 取扱品目:医療用医薬品、検査薬、医療機器、再生医療等製品、医療材料等
⑧ カバーエリア:愛知、静岡、岐阜、滋賀、三重、長野
(2) 「TBC東海」の特徴
① 徹底した省人化とハイスペックな処理能力を両立させた次世代型物流センター
長年の自動化技術のノウハウを結集し、柔軟性・拡張性・冗長性の高いXYシャトルシステムを自動倉庫に導入します。コンベヤ設備を大幅に削減した自動搬送ロボットによる柔軟なシステムを構築することで、出荷処理能力と生産性を飛躍的に向上させます。また、高い出荷精度と完全得意先別パッキングでの荷姿により配送担当者の付帯業務を低減し、配送の最適化を実現します。
②メーカー物流倉庫と卸物流倉庫を併設した複合型物流センター メーカーと卸間の輸送プロセス省略による輸送コストと時間の大幅削減およびサプライチェーン全体の在庫適正化に加え、再生医療等製品などのスペシャリティ医薬品の移動時の品質リスクを解消する効率的で安心・安全な供給を実現します。
③BCP(事業継続計画) 現在建設中の基幹的広域防災拠点に隣接した立地を活かして、自治体や自衛隊との連携を視野に災害時の医薬品供給体制への寄与を目指します。
また、全国の物流センター間でのシステム連携により、システムダウン時に即座にバックアップ機能が作動する冗長性の高い物流ネットワークを構築します。
④サステナビリティ経営への取り組み 自家消費型太陽光発電やEV車両・EV充電スタンドの導入、およびEMS・省エネ制御機能を備えた総合監視盤による空調・照明の一元制御により、設備全体の省エネを推進します。さらに、自動倉庫への回生コンバータの採用や、自動搬送ロボットといったバッテリー式搬送機の導入により、駆動時の電力消費を大幅に削減します。

3.東北における物流拠点の新設
今後の医薬品等の取扱高伸長への対応や、現在取り組みを推進している営業、物流体制の質的向上・強化による生産性向上のため、東北に新たな物流拠点を新設いたします。
東北物流センターの概要
①所在地 :宮城県仙台市
②主な機能 :医薬品の保管、配送拠点
③着工時期 :2026年内予定

