「羽田パッケージングセンター」開設のお知らせ
~グループシナジーによるワンストップサプライチェーンの強化~
東邦ホールディングス株式会社(本社:東京、代表取締役 CEO 兼 CFO 枝廣 弘巳、以下「東邦ホールディングス」)は、このたび、医薬品製造販売事業子会社の共創未来ファーマ株式会社(本社:東京、代表取締役社長 熊田 泰之、以下「共創未来ファーマ」)が当社グループの高機能物流センター「TBC ダイナベース」と同一施設内に医薬品の二次包装施設である「羽田パッケージングセンター」を開設することとなりましたので、下記の通りお知らせいたします。
1.羽田パッケージングセンター開設の目的
東邦ホールディングスは、医療・健康・介護分野に携わる企業集団として、「全ては健康を願う人々のために」のコーポレート・スローガンの下、医薬品卸売、調剤薬局、医薬品製造販売、顧客支援システムの開発・提供等の事業を展開するとともに、地域医療連携や在宅・介護分野への取り組みを積極的に推進しています。当社グループは、医薬品を安定供給するという社会的使命の下、高品質な物流により医療提供体制の維持に貢献し、社会から必要とされる企業であり続けるとともに、市場拡大が想定されるスペシャリティ製品の取
り扱いを通じて、国内の医薬品流通において必要不可欠とされる確固たるポジショニングを確立することを目指しています。
共創未来ファーマは、東邦ホールディングスの医薬品製造販売事業子会社として、ジェネリック医薬品の販売や、注射剤の製造受託や開発サポート等の事業を展開しています。今後 CDMO(製造開発受託)事業拡大の機会を追求することで、スペシャリティ製品のフルラインサービスの拡充を通じた医薬品卸売事業の強化とともに、当社グループの収益性の向上を図ってまいります。
このたび、上記事業戦略に基づき、高機能物流センター「TBC ダイナベース」と同一施設内に、共創未来ファーマの医療用医薬品二次包装施設として「羽田パッケージングセンター」を開設することとなりました。「羽田パッケージングセンター」では、低温もしくは抗体医薬品を含むバイアル製剤等を主とした検査・包装および保管業務が行える設備を整備し、羽田空港に近接する立地を活かして、国内はもとより、日本に同様の設備を持たない海外の製薬メーカー様からの受託を積極的に行ってまいります。また、同施設内にCDMO・メーカー倉庫・卸倉庫の各機能を集約し、効率的なワンストップサプライチェーンを構築するとともに、一部のスペシャリティ医薬品・希少疾病用医薬品に求められる振動リスクの低減や高度な温度管理を実現することで、医療機関や患者様への医薬品の迅速かつ安定的な供給に貢献してまいります。
2.羽田パッケージングセンターの概要
所在地:東京都大田区平和島二丁目1番1号 京浜トラックターミナル内「ダイナベース」5階
延床面積:483坪(1,598平方メートル)
取扱品目:医療用医薬品
稼働予定:2025 年 9 月
3.羽田パッケージングセンターの特徴
(1) グループシナジーによるワンストップサプライチェーンの実現
TBC ダイナベースと同一施設内に、共創未来ファーマの「羽田パッケージングセンター」と当社グループの医薬品卸売事業の物流機能を集約することで、医薬品製造販売業-医薬品卸売販売業の一連の流れをワンストップで実現し、効率的なサプライチェーンを構築します。
(2) 羽田空港の最寄りにある医療用医薬品の二次包装用施設
羽田空港に近いという好立地を生かし、国内はもとより海外輸入製品の検査・包装・保管を実現します。併せて、共創未来ファーマの品川工場を外部試験機関とすることで、開発受託や市販の前段階からの試験検査などに対応します。
(3) 二次包装用(検査・包装)の最新生産設備を導入
2~20mL バイアル用の液中異物・外観検査機、容器完全性試験機、カートナー等の二次包装用の最新の検査・包装設備を導入しています。また委託先企業様からの要望に応じて、他のバイアルサイズへの対応も検討します。さらに、検査・包装作業を冷所で実施できる環境も備え、製品の品温上昇を防止します
(4) 災害時における BCP
ダイナベースの免震構造や自家発電設備により、災害時でも事業継続性を確保し、医薬品の安定供給に貢献します。