サノフィと東邦薬品、新幹線を活用した災害時の医薬品(インスリン製剤)緊急輸送実証実験に成功 ― 災害復旧に強い新幹線と温度管理技術の融合により、有事の供給網強靭化を加速 ―
サノフィ株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:岩屋 孝彦、以下「サノフィ」)、および東邦ホールディングス株式会社(本社:東京都、代表取締役 社長執行役員CEO:枝廣 弘巳、以下「東邦ホールディングス」)は、ともに「BCP体制構築検討会※1」の会員として、大規模災害時における医薬品の安定供給体制(BCP体制)の構築に向けた検討を重ねています。
BCP(事業継続計画)とは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。
このたび、サノフィと東邦ホールディングスの医薬品卸売事業子会社である東邦薬品株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:馬田 明、以下「東邦薬品」)は、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)および西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)の協力の下、災害時の道路通行規制やトラックドライバー不足を想定し、新幹線を活用して医薬品を被災地へ緊急輸送する実証実験を実施いたしました。
実証実験の目的
大規模災害発生時には、道路の寸断や通行規制、物流網の機能不全等が大きな課題となります。一方で、新幹線は高い復旧対応力と定時性を備えたインフラであり、本実証実験では、この新幹線の特性を活かした「モーダルシフト」が、生命に関連する医薬品の緊急輸送においてどの程度実効性を持つかを検証しました。特に今回は、厳格な温度管理が不可欠なサノフィのインスリン製剤を対象とし、東邦薬品が開発した定温搬送装置「サルム※2」を用いることで、高度な品質管理が求められる輸送難易度の高いケースを想定して実施しました。
実証実験の結果
本実証実験において、東京駅から広島駅までの新幹線輸送を含む全行程で、運行遅延や温度逸脱は発生しませんでした。また、「サルム」内の温度管理も正常に機能し、製品パッケージの破損や、数量の相違も認められず、スムーズな輸送が完了しました。これにより、「復旧対応力の高い新幹線の速達性・定時性」と「定温搬送技術」を組み合わせた物流オペレーションが、有事においても有効に機能することが確認できました。
サノフィと東邦ホールディングスは、本実証実験の肯定的な結果を受け、今後、平時のみならず有事においても医薬品供給を途絶えさせない「攻めのBCP」を実現するべく、パートナーシップをさらに深化させます。業界の枠を超えた連携を推進し、より強靭で持続可能な医薬品供給体制の構築に一丸となって取り組んでまいります。
【実証概要】
実施日:2026年1月28日
積載物:サノフィのインスリン製剤、「ランタス®XR注ソロスター®」、「ランタス®注100単位/mL」
使用機材:東邦薬品の定温搬送装置「サルム」
輸送区間:東邦薬品 物流センター TBCダイナベース(東京都)→ TBC広島(広島県)
※東京駅から広島駅間において、のぞみ号による新幹線輸送を実施
各社の役割:サノフィ 輸送医薬品の提供
東邦薬品 出発・着荷拠点における物流オペレーション
JR東海・JR西日本 新幹線による輸送協力
検証内容:
①災害時の道路網寸断を想定した、新幹線による緊急輸送の代替可能性
②医薬品の安定供給を維持するための、新幹線活用物流オペレーションの実効性確認
※1 「BCP体制構築検討会」:医薬品卸と医薬品メーカー、医療用医薬品専門の物流企業が連携し、有事でも供給を止めない強靭な物流網の構築を目指す組織
※2 定温搬送装置「サルム」:医薬品の輸送において重要な「厳格な温度管理」を、外部電源なしで実現する高機能搬送装置
【サノフィについて】
サノフィは、研究開発型の AI を活用したバイオ医薬品企業であり、人々の暮らしをより良くし、力強い成長をもたらすことに尽力しています。免疫科学領域の深い知見を活かし、世界中の何百万人もの人々の治療と予防を行う医薬品やワクチンを提供し、さらなる貢献のために革新的なパイプラインの構築にも注力しています。「人々の暮らしをより良くするため、科学のもたらす奇跡を追求する」という使命のもと、医療・環境・社会が抱える課題に真摯に向き合い、社員と国や地域社会にとって前向きな変化を生み出すことを目指しています。
サノフィは、ユーロネクスト(EURONEXT: SAN)とナスダック(NASDAQ: SNY)に上場しています。
日本法人であるサノフィの詳細は、https://www.sanofi.co.jp をご参照ください。
【東邦ホールディングスについて】
東邦ホールディングスは、医療・健康・介護分野に携わる企業集団として、「全ては健康を願う人々のために」のグループスローガンの下、医薬品卸売、調剤薬局、医薬品製造販売、顧客支援システムの開発・提供等の事業を展開するとともに、地域医療連携や在宅・介護分野への取り組みを積極的に推進しています。「安心・安全な医薬品流通」を社会的使命とし、物流センターへの先端技術の積極的な導入や、自動化の徹底による物流の効率化など、医薬品物流のイノベーションに挑戦し続けます。
当社の詳細は、https://www.tohohd.co.jp/をご参照ください。
<本件に関する問い合わせ先>
東邦ホールディングス株式会社
経営戦略本部 TEL :03-6838-2803

